「シモーヌ・ヴェイユの神」より:「芽生える奴隷の従順さ」

今日はシモーヌ・ヴェイユの命日ですね。
ですねって言われても困るでしょうけど。

遅ればせながら、吉本隆明氏の講義がこんな感じでアーカイブ公開されていたことを、最近知りました。トロツキーとの論争について、あっさりと
「ヴェイユが正しい」
と言っていて、思わず笑ってしまいました。

それはさておき
章題になっている
「芽生える奴隷の従順さ」
というのは、ヴェイユが書いている
「疲労が重なると、自分が工場にいる理由までも忘れ、こういう生活がもたらす最大の誘惑に負けそうになる。もうなにも考えないという誘惑だ。これだけが苦しまずにすむただひとつの方法だから。」
という言葉に対応するものだと思います。
吉本氏が解説しているように
「ギュウギュウに絞り詰められて、ギュウギュウに使われちゃうと、反抗心を持つものだっていうふうに、かならず持つものだっていうふうに思ってきたけど、そうじゃないんだなってことが、はじめてわかったっていうふうに言ってるわけです。」
というのは、つい最近まで、どこかで見てきた風景のように感じます。

吉本隆明の183講演 - ほぼ日刊イトイ新聞
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