え?読んでなかったの? ですよね…
出遅れて品切れで、三刷でやっと入手しました。
「ゲーム・ネットの世界から離れられない子どもたち」 吉川徹
評判通りの素晴らしい本です。根本にゲームと(そこにのめり込んでしまう)子どもたちへの共感があり、その上での冷静な分析と現実的な提言の書。
後書きで書かれている
「子どもの好みに介入する、嗜好を変えるために働きかけるということについては、いつもかすかに倫理的なためらいを感じます。それは子どもの持っている価値体系に土足で踏み込むことではないのか、特に発達障害といわれるような動機の構造が多数派と少し違う子どもたちにとっては余計なお世話ではないのかなど、いろいろな考えが頭をよぎります」
という言葉に深く共感します。
でも、それでも変えなくてはならない時、わたしたちはどうするか。
そこを真摯に論じ、伝えてくれる本です。