意味のわからないタイトルですみません…。
1983年に発売されたヤマハの歴史的なシンセサイザーDX-7。
その音作りの難しさから、プロによる音色ROMが別売りされるという、そういう意味でも伝説的な存在です。
代表も大学時代に必死のバイトで、DX-7の中古を買いました(購入2日後に、新製品DX-7ll発売!)。
憧れて買ったはいいけど
「音は派手だけど、狙った音が全然作れない」
ことに絶望し、坂本龍一の音色ROMを買いました。
当時9800円だったので、現在の貨幣価値にすると120万円くらいでしょうか。
アナログシンセ的な厚みのある音色を苦手としていたDX-7から、分厚めのサウンドが出てくる事に衝撃を受け、やはりプロは違う(とは言え高名なオペレーターである藤井丈司氏の貢献は大きかったようですが)、と思った物でした。
さて、坂本龍一氏追悼月間なので、久々にDX-7と坂本龍一ROMを納戸から引っ張り出し、鳴らしてみました。
長い事寝かせていたので、いくら丈夫な日本のシンセとはいえ、最初は雑音だらけでしたが、しばらくするとまともな音が鳴るようになりました。
久々に聴く坂本ROM、特に音色番号26番、RS-BASS C の太いかっこよさには痺れるばかり。
しかし、弾いているうちに鍵盤が1本折れるという痛恨の事態…。
そんなわけで、今後はDX-7と全く同じ音が出せるソフトウェアDexed(無料!)で、往年の坂本サウンドを楽しみたいと思います。当時9800円だったROMのデータも、ネット上でこれまた無料で手に入ります。マジでいい音なので、音楽の授業で使ってほしいですね。みなさまもお試しあれ。