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夏に読んだ本2:「科学から理解する 自閉スペクトラム症の感覚世界」

この夏、一番読みたい本、読めてよかった本です。著者の方の2017年の論文「時間的に過剰な処理という視点からみた自閉スペクトラム症の感覚過敏」が大変刺激的だったので、6月にこの書籍の予告を見て、迷わず注文しました。某フィリップ・K・ディックの作品における自閉症の捉えについて、信州カンファなどで話してきた自分なので、「過剰な刺激の時間分解能と感覚過敏」(第6章...
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夏に読んだ本:デザインと障害が出会うとき

お盆休みも終わり。今年の夏は、土日祝日以外には実質4日しか休暇を取らなかったので、自分に課した課題図書を消化しきれていません。これはなんとか読めた1冊。 唐突ですが、代表はジャスパー・モリソンが好きです。20年前には、当時入手困難だったコーヒーメイカーを手に入れて、大失敗した経験もあります。(買った人はわかる、製造会社側の大失敗。ジャスパー先生のせい...
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連載も絶好調:実践みんなの特別支援教育

先月は特別号だったので連載掲載ありませんでしたが、そもそもこの連載の紹介しばらくやっていませんでしたね。 いつもお世話になっている学研の「実践みんなの特別支援教育」9月号が出ました。井上賞子先生と一緒にやっている連載子どもに「できた!」を届ける支援も5回目。今回から国語編のスタートです。巻頭カラーという贅沢な場所をいただいているので、紹介される教材も...
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38年目にして、文庫本から単行本へ

こんな事って本当に珍しいですよね。 ここ数年、SF小説の傑作・大作がジャンルファンを超えて読まれていて、嬉しい限り。しかし、それらの中で例えば「三体」や「プロジェクト・ヘイル・メアリー」などを読んだ時に、少しだけ感じるのが、異星人の思考や言語があまりにもあっけなく相互理解可能になる事への違和感。 「ソラリス」のような徹底的に理解不能な、でも確実...
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こんな箱、なんぼあってもええですからねえ

小ネタも小ネタ。先日イエロー養護で研修会をやった際、盟友のO澤先生が、代表関連書籍の注文を取ってくださいまして。幸い著者割引(いい響き!)が効く本が4冊ございますので、ありがたく売らせていただきました。で、その際に「絵で見て」を取り寄せたんですね。届いた箱みて、びっくり。 え?こういう箱って作ってもらえるんだー。 嬉しいなあ。数個連結して、中で...
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“子どもと先生が楽しめるシステムにしよう”

このフレーズでノックアウトですよ。そうそう、そうですよね!と首が折れるくらい頷きながら読んでます。 信州ABA研究会を始め、各方面で死ぬほどお世話になっている高津梓さんの新刊。 とにかく、素晴らしい。まだ半分しか読んでないけど、もうみんな早くAmazonに走りなさい、と言いたくてブログ書く。 共感する箇所もいっぱいですが、とにかくその論理...
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清張鉄道1万3500キロ:大家はどの路線を書いたか

かなりの量のミステリを読んできた自負はありますが、松本清張に関しては良い読者とは言えません。松本清張の有名な言葉「探偵小説を「お化屋敷」の掛小屋からリアリズムの外に出したかった」を引き合いに出すまでもなく、旧本格ミステリー(代表的な作家例:横溝正史、高木彬光)は社会派ミステリー(例:松本清張、森村誠一)によって否定され、その後の新本格ミステリー(例...
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「同志少女よ敵を撃て」を読んだら「極大射程」を読み直したくなった

「極大射程」は今は扶桑社の方が入手しやすいですね。 ...という、だけのお話。代表は小説でも映画でも「スナイパー物」に目が無いんですよ。なので、3年間の久里浜生活の最後の最後に出た「同志少女」は、忙殺されささくれだった日々に潤いをくれました。その勢いで「極大射程」に始まる大好きなスワガー・シリーズもつい旧新潮社版を再読してしまう始末。「極大射程」の映...
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データベースはリアル書店での本との出会いのようにするべきだ。きっと。

今日はちょっと用事があって、1時間ほど年休をいただき、用件を済ませた後、そのままフラフラと書店に。専門書はどうしても密林書房を使いがちですが、雑誌と文庫はできるだけリアル書店で。よく言われることですが、リアル書店の魅力は「あ、こんな本が!」という出会いですね。検索狙い撃ち、絞り込みではない出会い。大量の本が出て、あっという間に消えて行く現代は、そのタイミン...
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プロジェクト・ヘイル・メアリー…雑感

あれほど「音楽とSFネタは一切読まれない弊ブログ」と書き続けてきたが、最近はそうでもなく、なんと先日のこの記事は、音楽ネタにして初の100回以上閲覧された記事になった。デペッシュネタでさえも、80は超えたので、ブログの客層に変化が出たというか、厚みが増したというか。 ということは、そろそろSF記事も書いた直後にAmazonに走る人が出てこないとも限ら...
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発売から一年、ありがたい一手間

「絵で見てわかる! 視覚支援のカード・教材100」発売から1年経ちましたが、相変わらず某超大手ネット書店では、ジャンルの上位にいて驚きです。まあ、ネット書店での順位は1、2冊で大きく変わるので、それだけで実際の売れ行きや、世間への受け入れられ方は測れないにしても、本当にありがたいことです。 共著者の杉浦社長が、ご自身のSNSに最近あげていた写真がこれ...
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本が届くと嬉しいですね

日詰先生、吉川先生、樋端先生となかなかすごい名前が並ぶ「脱!対話から始める強度行動障害」買いました。ちょっと落ち着いて読書を進める時間がなくて、積読が悲しいんですが、待っていた本が次々届いて気持ちは盛り上がってます。「実践みんなの特別支援教育」井上先生との共著連載は、なんと巻頭カラーですよ。是非お手に取っていただきたく。
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TVを消す

地元に戻ってきた代表の身辺雑記ですみません。 元々ほとんどTVは観ませんでした。えー?いい歳して、ずーっと巨大ロボットの話ばかりしているのに?ええ、だって今のTVでまともな巨大ロボは見られないですからね。いや、そうじゃなくて。 久里浜期間は、結構ダラダラTVがついていんですが、長野に戻った途端にまた見なくなりました。じゃあ、読書時間が増...
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御恵投感謝:「新しい時代の特別支援教育における支援技術活用とICTの利用」

思いがけず、御献本いただきました。敬愛する谷口公彦先生の表紙が素敵な1冊。 特別支援教育業界ではとっくに話題だった本ですので、すでにお読みになった方も多いでしょうね(と、書いてから発売日は5/9だったと気づきました。到着を待っている方々、失礼しました)。代表は職場が変わった上に、本校経由で分教室(の中の相談センター)に届くまでにタイムラグがあるので、...
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「論よりショウコ」の第二回:実践みんなの特別支援教育連載

ちょっと紹介が遅くなりました。T子ちゃんこと編集部の東郷さんから「読者からも大好評!」という連絡は...まだもらってませんが、自分達としてはとても楽しくやらせてもらっている連載。算数編第2回は「3時の10分前をどう教える?」です。 自分達の連載も楽しいですけど、今月号の川上先生の連載は、いつもながら素晴らしく。今回のテーマは4倍くらいの長さでじっくり...
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鮎川哲也全長編読了

長編はたった22冊。入手困難本は「白の恐怖」(最近復刊)くらいで、それ以外は古書や電子書籍であれば容易に手に入る作家なのに、随分長いことかかってしまいました。日本の本格ミステリの巨匠中の巨匠、鮎川哲也の長編をようやく全て読み終わりました。 鮎川哲也と言えば「黒いトランク」でしょうが、読んだ当時は「鮎川作品の味わい方」をわかっていなかったように...
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「特別支援教育の実践情報」の最新号

に、時々ブログや代表のSNSで登場するO先生(本名が出ているので、意味ないが)が実践記事を書かれています。イエロー養護での定期的な事例検討会を差配してくれて、現場の先生たちのやる気と達成感を高めてくれただけでなく、代表にとっても良い学びになる場を提供してくれた、本当にありがたいお仲間です。昨年長野県の教育センターでO先生が発表してくれた、ICT活用...
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楽々1が増刷。合計3万7千部。シリーズ累計4万5千部

昨日「視覚シンボルで楽々コミュニケーション」の12刷が納品された、と、いつもお世話になっているエンパワメント研究所の久保さんから連絡をいただきました。出版から12年。ほぼ毎年のように着実に版を重ね、ここまできました。ドロップスを活用してくださるみなさんのおかげです。本当にありがとうございます。12年経って、本文の内容は正直古くなっていますが、シンボルが古び...
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風の証言:北信女子短大とは

鮎川哲也は大好きな作家なのですが、まだ数冊未読があります(大したことないミステリーファンだなー)。その中の一つ「風の証言」が興味深い形で再刊されました。鮎川哲也は元々、短編や中編を再構成して長編化することが多く、それにまつわる面白い逸話がたくさんある作家です。例えば、久々の長編として出版が待たれていた「白樺荘事件」は、著者逝去のため幻となりましたが...
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井上先生の近著を讃える・その2:推薦文、1秒で浮かぶ

こんな素敵な本に推薦文を書かせていただけて、本当に光栄でした。でも、みなさん想像つくと思うけど、井上先生の記念すべき単著。そこに自分の文章が載るというのは、かなりのプレッシャーです。でもじゃあ、プレッシャーだから他の方に譲りたいかというと、もちろんそんな。自分が書きたいに決まってます。何を書こうかと考えるまでもなく、一瞬で書きたいことはまとまりました。一気...
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井上先生の近著を讃える・その1:まさに「重みのある」本

井上賞子先生の新刊「学びにくさのある子への読み書き支援」そろそろみなさんのお手元に届く頃でしょうか。 代表は今日、リアル書籍を手にしました。とはいえ、光栄にも推薦文を書かせていただいたので、内容はすでに熟読。今日は紙の重みを実感する日。いいねえ、紙の本は、この重みが...重みが...お、重み...っていうか、この本、通常のこのサイズの本と比較するとか...
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出ました「1人1台」端末で特別支援教育が変わる! ―すぐに取り組め,役立つアイデア123

先日告知した本が無事出まして、今日自分の手元にも届きました。とても素敵な表紙、丁寧な編集デザインが施されて、手元に置いておくのが嬉しい1冊になりました。日常使いのICTが急速に浸透しつつある、そんな姿を感じさせてくれる本です。よければ是非手に取ってみてください。
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謹呈感謝:富田分類から学ぶ障害の思い子どもへのコミュニケーション支援

素敵な本を贈っていただきました。富田朝太郎さんの単著。まだパラパラと見ただけなので、週末しっかり読ませていただきます。表紙と挿絵はなんと、ネスコプラズム氏。いやあ、これは買いですね。
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ドーピング マック:嘗てMacにもあった改造文化

「ドーピング」という言葉を聞かない日がない数週間でした。カーリング以外は一切観てもいないので、そちらに関しては何も興味もコメントもないのですが、思い出すのはこの本「DOPING MAC―Macintosh Tune Up Guide Book 「旧型マック」スーパー改良術!!」 編者の米田氏はSF関連で死ぬほどお世話になった方。たまたま90年代はMa...
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新規で6話収録って

随分とお得な文庫版。しかも安い。という訳で、もちろんソフトカバー版持っている自分も、注文しました。
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画伯連載最終回:合理的配慮としての医ケア

画伯連載、ついにフィナーレです。聞くところによると大変好評で、連載延長を望む声があったとかなかったとか。ただでさえ発信が少ない養護教諭、しかも特別支援教育の視点からということで、とても貴重な連載だったと思います。しかも保健行事、体重管理、性に関する指導、と幅広い領域について語って、しかも毎回独自の取り組みがあり、エピソードも面白いというのは、かなりすごいこ...
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近刊:「1人1台」端末で特別支援教育が変わる! ―すぐに取り組め,役立つアイデア123

本の紹介が続きます。こちらも書影が出ました。詳細はまた後ほど。
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「福井の天才」最後の作品

「新本格ミステリ」の歴史に燦然と輝く傑作「ハサミ男」一昨日は、その作者殊能将之氏の命日でした。覆面作家だった氏に関して「SFファンダム界では名の知られた人物らしい」という噂は聞いていました。しかし、まさか1980年代後半、SFマガジン誌上で「福井の天才高校生」として有名だったあの方だったとは。死後、この短編集が出るまで知りませんでした。 殊能将之氏の...
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井上賞子先生の新刊、書影が出ました

敬愛する井上賞子先生の新しい本が出ます。本日書影も出ました。 あ、この表紙、このイラストはもしかして!(わざとらしい) 素晴らしい実践が、素敵なイラストで飾られたこの一冊。まあ言われなくて、買わない人はこのブログの読者にはほとんどいないと思いますが、さあ予約予約! 意外な事に、単著は初?
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封印再度、再再度

森博嗣は潔く「金のために」書いている作家で(本人がそう言ってるんだから間違いない)、その金は自由を得るための金である。きっちりベストセラーを出して自由を得た森博嗣は、さまざまなしがらみを切り捨てることに躊躇がない。だから「自由をつくる 自在に生きる」などの書籍は「こうありたい」と思う者を惹きつける。 でもね。それらも結局「かなりスタイリッシュ」なだけ...
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