書籍紹介

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今まで使わないでいたフレーズ、敢えて言います「重版出来」

昨日、学研のT郷さんから連絡がありました。発売から2ヶ月、またも「絵で見てわかる! 視覚支援のカード・教材100」の増刷(4刷)が決定したそうです。これで発行部数が1万部となりました。みなさまのおかげで、大変好調な売れ行きです。 写真は社長が撮影した、仙台某書店。こんな風に置いていただいているんですね。手に取ってくれる方が多いわけです。ありがたや。 ...
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時だけが敵 ≒ 時の他に敵なし

一昨年、竹書房から「パラドックス・メン」が翻訳された時、SF界が騒然となった。およそ70年前に書かれた、幻の大傑作が突然日本語で読めるようになったのだ。まさに大事件。 その偉業を成し遂げたのは、SF出版の老舗である早川でも創元でもなく、竹書房。 その竹書房がまたもやってくれた。なんと38年前の幻の作品「No enemy but time...
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今一歩のれないケン・リュウ

うーん。「三体」は大好き。中国SFのアンソロジー「折りたたみ北京」も傑作揃いで楽しめた。テッド・チャンの「あなたの人生の物語」は、オールタイムベスト級の傑作だ。 しかし、大人気のケン・リュウだけはいまいち乗れない。「結縄」は面白かったけど「紙の動物園」は、これSFじゃないよな、そもそも。 というわけで「円弧(アーク)」が日本で映画化されたりして...
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文章力について:その8_お勧めの本

さて、だらだら続くのこの連続記事 いずれ紹介しようとは思っていたんですが、丁度、文章を書く練習をする時に参考になる本を尋ねられたので、まずは自分がおそらく一番影響を受けた一冊を。 「日本語の作文技術」本多勝一 もうずいぶん古い本ですし、本多勝一氏の本ですから、人によってはいろいろ言いたいことあるかもしれません。ですが「しゃがむ姿勢...
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わかっていてもできないのが人間、だから

せめて「わかるように」はしないと。わからなくてもできちゃうのは超人ですよ。 「絵で見て」もそんなつもりで作った本だけど、ここに来て最高の「わかる」ようにして「できる」ようにしちゃおうぜ!本が登場。日頃親しくしていただいている佐々木敏幸先生の本。佐々木先生の学校には、一応外部指導者として招いていただいているんだけど、伺う度に、支援を通して共に真剣に考え...
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増刷されました

みなさまの応援のおかげで(個人で数冊買った、という声も多く...しかもそれを知人に配るとか...みんななんていい人なんだ)、増刷されました。しかも、この2刷の見本が届いた日に、3刷決定の連絡も入りました。 自分たちの仕事が、受け入れてもらえること、これ以上に嬉しいことはないですね。
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NPOその6_編集後記

機関誌の編集後記、本来はその号の編集エピソードを書くべきでしょうが「drop」は特集記事なしの誌面構成なので、正直毎回書くべき「後記」はないんです。なので、2号からは「UIにまつわる雑感」を書いてます。 2号はポインティングデバイスについて3号は電子楽器のUIについて 世の中には奇特な人がいて、編集後記が面白いと言ってくれる方もいるので...
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在庫復活してます

「絵で見てわかる! 視覚支援のカード・教材100」の在庫が復活しています。 これでお待たせせずに入手できるようになりました。アマゾンではカテゴリ内1位(学級運営や障害児教育、というようなジャンルですね)になっていることも多く、本当にありがたいことです。一時的な物にしても「ベストセラー」という文字は嬉しいですよね、そりゃ。 支援の一手段で...
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「子どもの持っている価値体系」の尊重

え?読んでなかったの? ですよね...出遅れて品切れで、三刷でやっと入手しました。 「ゲーム・ネットの世界から離れられない子どもたち」 吉川徹 評判通りの素晴らしい本です。根本にゲームと(そこにのめり込んでしまう)子どもたちへの共感があり、その上での冷静な分析と現実的な提言の書。 後書きで書かれている「子どもの好みに介入する、嗜好...
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文章力について:その4_久生十蘭「予言」における人称の問題

久生十蘭には「予言」という傑作短編があります。この作品について、都筑道夫がこう解説しています。 「人称代名詞なしの一人称で、日本には珍しい近代怪談を書く、という離れ業をやって、みごとに成功している(中略)そんな苦労をなぜするか、という理由の主なるものは、語り手が透明になって、読者との距離がせばまり、臨場感が増すからだ」 「予言」は漫画化もされて...
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ご紹介ありがとうございます

そうは言っても品薄はもうしばらく続くので、待ってくださっている方々には感謝しかありません。すでに購入された方には、ブログやSNSでお褒めの言葉をくださる方も多く、これまた感謝でいっぱいです。仙台に移住した杉浦電気社長は、短冊に「絵で見て購入者全員に一億円当たりますように」と書くことでしょう。嬉しい記事の一部を紹介します。FacebookやTwitterは限...
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増刷が決まりました_「絵で見てわかる! 視覚支援のカード・教材100」

なんと、発売から10日もたたずに増刷が決まりました。アマゾンでは早々に品切れで入荷待ち状態だったのですが、その後楽天などでも品切れになっていました。実店舗の書店さんでも売れ行きは好調で、出版社さんに「よく売れているよ」との声が届いているとのこと。 みなさん、本当にありがとうございます。なかなか買えずにお待たせしている方も多いわけですが、間も無く品不足...
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NPOその5_華麗な連載陣_竹内奏子氏の巻

今回学研から出していただいた新刊でも、その実力を遺憾無く発揮した、わが社が誇るデザイナー竹内さんですが、本業は養護教諭です。昔から「デザインの片手間に養護教諭をやっている」とか「教員はいつ辞めても大丈夫」とか失礼なイジりをされる竹内先生ですが、実は本職での評価も非常に高く、長野県の特別支援学校養護教諭の中心的存在として、なくてはならない人材です。 そ...
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ヒューリスティクスもアルゴリズムだ(理不尽な進化_増補改訂版より)

「理不尽な進化 増補新版」吉川浩満 ちくま文庫単行本刊行当時、うっかり図書館でかりて読んでしまい、これは買うべき本だったな、と思った一冊。文庫化を機に購入。連休後半、丁寧に再読しました。「心理学の読み物などではアルゴリズムとヒューリスティクスが二つの対照的な方法として紹介されることがある。(中略)実際には適応主義のヒューリスティクスはアルゴリズムの...
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NPOその4_奇矯な連載陣_本田祐介氏の巻

もう、ネスコプラズム、と言った方が通りが良いんじゃないかと思うくらいですね。信州カンファが終わると共に、特別支援学校教員の仕事も辞めてしまって、周囲をあっといわせた本田祐介氏。その素晴らしいデザインセンスと文章力を「drop」の連載でも発揮してもらっています。題して「再考:視覚支援」今の所、個人的ベストは連載2回目の原稿。これもらった時は、良い原稿もらえた...
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NPOその2_最強の連載陣_井上賞子先生の巻

井上智さんの表紙を開くと、最初は井上賞子先生の「絵が描けない私の絵の支援」です。なんとも失礼なタイトルをこちらで指定させていただいたのですが、井上先生は快く応じて、毎回とても素敵な、まさに玉稿を提供してくれています。教師はなんでも得意なわけではありません。運動が苦手な教師もいます。絵が苦手な教師もいます。音楽が苦手な教師もいます。でも、教える技術は身に付け...
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新刊発売記念トークライブを開催します(終了しました)

なんだか作家気取りで調子に乗ってますねえ...。 とは言え、すでにお読みになった方からの評判も上々、Amazonの「障害児教育」のランキングで現在2位ということで、それなりに好意的に受け入れていただいているようです。 まあ、こんな機会は滅多にないので、著者3人のトークライブをやってみることにしました。司会はうらさん、こと山浦先生。 ...
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みなさんのお手元に届き始めました

このウェブサイトのリデザインを担当してくれた「ネスコプラズム」さんが、バナーまで作成してくれました 絵で見てわかる!視覚支援のカード・教材100が、フライング気味でそろそろみなさんのお手元に届き始めたようです。 幸い手に取ってくださった方からはボリュームがすごい、カラーが多くて綺麗、この値段でCD-ROMまで、等々、正直苦労した(出版社さんが無...
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文章力について:その3_久生十蘭、たとえば「春雪」

久生十蘭は青空文庫にもたくさんの作品が収録されているので、読もうと思えばすぐに読める作家です。 自分が大好きな作品に「春雪」という掌編があります。これはこちらにも収録されていて、名短編としての評価は定着している言っていいでしょう。ポプラ社「百年文庫」56「祈」 ここに書かれている編集者の方の言葉は、十蘭という作家の特長をとてもうまく伝え...
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新刊:実物到着

著者分が届きました。原稿、ゲラの段階で何度も見た紙面ですが、実物の本になると感慨もひとしおです。 それにしても、本当に出るんですね。せっかくなので、何かオンラインイベントでもやろうか、と社長や画伯と話してます。
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奥田健次先生:第3回教育講演会は4月25日

「そいつのレコードコレクションを見れば、どんなやつか分かる」 by ポール・ウェラー  レコードってところが時代を感じさせるけど、名言ですね。 本棚も同様と昔は思ってましたが、仕事が同じだと持っている本は似通ってくるので、これだけでは「どんなやつ」かは分からないですね。先日、戯れに職場の書棚の一部を公開したら、予想外の所から反応があったので、別...
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文章力について:その2_都筑道夫と久生十蘭

すでに忘れた方も多いでしょうが、文章力の話の続きです。 久生十蘭、と言っても知っている方はもうかなり少なくなったことでしょう。夢野久作や小栗虫太郎などと並んで、定期的に再評価でブームが来る作家だったのですが、流石に没後60年を越え、話題になることは減りました。というか、そもそもこのような作家を再評価する舞台であった所謂サブカルが、文化的には消...
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新刊:ネット通販に書影が出てきました

『絵で見てわかる! 視覚支援のカード・教材100 - 自分で「できる! 」を楽しく増やす』の書影が、各種ネット通販に出る様になりました。 アマゾンのカテゴリーでは「学級運営」に入っているのが、正直自分たちらしくなくて、ちょっと笑ってしまいますが、「特別支援教育」よりは確かに「学級運営」寄りの内容かと思います。 ちなみに、青木や杉浦は表紙...
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なおりはしないが、ましになる

紙の本が品切れだったので、電子書籍で購入。カレー沢さんの本は、ご本人がどうという事は別に読んできたし、発達障害当事者マンガは星の数ほどあるけど、この破壊力はかなりの物。吉川徹先生の名言『発達障害は「できる」と「できない」の間に「できるけど疲れる」ことがたくさんある』を思い起こさせるタイトルと内容。おすすめです。
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できる方法を考える、のが私たちの仕事

小さいけど、一部をチラ見せ。誌面の楽しさが伝われば幸いです。 ありがたいことに昨日の新刊告知の記事は、1日で500人もの方に読んでいただけました。すぐに予約した、という連絡をくださる方もいて、本当に嬉しい限りです。視覚支援は、絵を見せて、その指示通りに子どもに何かをやらせる手段ではなく、見通しをもつことで安心して、自分で取り組めるようにするための手段...
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自分で「できる!」を楽しく増やす

新刊のチラシができました。4月27日、全国書店で発売です。 学研「実践障害児教育」に15回に渡って連載させてもらった「絵で見てわかる キホンカード教材」をベースに、多数の描き下ろしイラスト、新規デザインテンプレートをてんこ盛りに加えて、1冊の単行本になりました。連載読んでたから不要、と思ったら大間違い。ページ数は144ページで連載時の数倍のボ...
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進化はまったく違う経路で心を少なくとも二度、つくった。

ここ数年で最も深い学びを得た一冊。タコの知性、人間とは別の「心」の発生について考察する一冊。 タコはおよそ5億個のニューロンを持ち、それはおおむね犬と同じ程度の数だ。つまり、一般的に我々が想像する以上にタコは「賢い」。しかし、タコの場合そのニューロンの3分の2は「足」に分布している。我々は「脳」と「身体」を対にして考えがちだが、彼らは「脳...
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