書籍紹介 「これ食べたら死む?」 子供達の可愛い言い間違いから「子どもは一般化の名人」という視点を提示して、言語獲得のメカニズムについて楽しくリアルに教えてくれた傑作「ちいさい言語学者の冒険」。その広瀬友紀さんの新刊「子どもに学ぶ言葉の認知科学」が出ました...ごめん、嘘です。出てました。1年前に。著者の息子さんのリアル珍回答を切り口に、次々と言葉の法則や性質について楽しく解説してくれる超... 2023.06.12 書籍紹介
その他 知ってた 某書より。何かの研修で引用しようと思って、撮影したまま忘れていた写真。だよね。知ってた。ここに書かれていることと、若干ベクトルは違うのだけど、自分はあくまで「いかに子どもが主体的に使っているか」を端末活用の評価基準にする。 2023.06.06 その他書籍紹介
書籍紹介 夏の葬列 国語の教科書に採用されているせいで、山川方夫の作品の中で圧倒的知名度を誇る「夏の葬列」。ご多分にもれず、自分もガツンとやられたクチなんですが、中2の当時はちょうど山川作品が書店には無くなっていたタイミングだったようです。他の作品を読む機会には恵まれませんでした。ようやくにして、集英社文庫から傑作選が出たのが1991年(370円...流石にこれは当時としても... 2023.06.04 書籍紹介
書籍紹介 LD研究:第31回大会特集 昨年のLD学会で超大物のみなさまと一緒に登壇させていただいたシンポジウムの内容が「LD研究」最新巻に掲載されました。鈴木先生、氏間先生、村上先生と一緒に載るなんてことは、最初で最後のありがたや物件。 2023.06.01 書籍紹介活動報告
書籍紹介 何をするべきか考える時に、立ち返る場所 こんな本を古書で入手しました。Appleの故事には相当詳しい代表ですが、詳しすぎて、この本が出た当時は購入する必要はあまり感じませんでした。 この本が出てから6年後にジョブズが亡くなります。そのカリスマ性故に、多数の伝記やドキュメンタリーの類が世に送り出されましたが、10年の時が過ぎ、それらも歴史の波に消えて行こうとしています。 これか... 2023.05.14 書籍紹介
書籍紹介 鏖戦 鏖戦:おうせん:敵をみな殺しにするほど激しく戦うこと。 昨年末死去した、グレッグ・ベアの代表的中編が、なんと初訳から33年の時を経て、単行本化。原題「HARDFOUGHT」を鏖戦とした訳者は天才。当時これが一挙掲載されたSFマガジンを抱えて、呆然とした自分が蘇る。そんなベアの追悼が掲載されているSFマガジンは藤子・F・不二雄先生のSF短編特集。正直も... 2023.04.28 書籍紹介
書籍紹介 広がれ!自分らしさを引き出す「おもしろ」図工・美術の授業 盟友だと勝手に思っている佐々木先生の新刊。まずは表紙を紹介。一見、特別支援学校でよく行われている造形活動の写真?と思ってみると...いやいや、どう考えても縮尺やディテールが変。普通じゃない。只者ではない感じが伝わってきますね...。中身については次回。はい、迷わずすぐ買ってください! 佐々木先生からいただき、職場に置いている意思決定支援装置(だと勝手... 2023.04.12 書籍紹介
書籍紹介 SFマガジン6月号「藤子・F・不二雄のSF短編」特集 隔月刊になってしまって、元気が無くなるかと思えば、ここ数年は売り切れ・増刷になる号を連発していて、むしろ元気なSFマガジン。6月号予告。こ、これは買わないわけにはいかない。という事で予約しましたけど、一言だけ言いたいのは藤子・F・不二雄のSF短編は「すこし・ふしぎ」レベルじゃないから。いや、わかってますよ。ご本人がそうおっしゃってたことは。でも実際はガチの... 2023.04.08 書籍紹介未分類
書籍紹介 水内豊和先生の新刊:インクルーシブ社会の障害学入門 今日は新年度初出勤。そんなタイミングで、いつも大変お世話になっている水内先生の新刊「身近なコトから理解する インクルーシブ社会の障害学入門 ー出雲神話からSDGsまでー」が届きました。柔らかなカラーの表紙をめくると、伊藤美和さんの素敵なイラストと共に、インクルーシブ社会の実現に向けての視点が、水内先生の新鮮な切り口・語り口で綴られていきます。「社会」を構成... 2023.04.03 書籍紹介
書籍紹介 新年度準備にどうぞ こっそり撮影。いや、きちんと断ろうかとも思ったんですが、そうなると「この本の著者なんで...」とか説明するのも、いやらしい感じがしてですね。この時期全国どこの書店でも展開されているとは思いますが、教育書フェア。長野県では最もメジャーな書店、H安堂では、各店でそんなコーナーが設けられていて、お馴染みの「エデミテ」も並べてもらってます。代表が在住するT市では平... 2023.03.28 書籍紹介
その他 分解した要素を結合すれば、総体となるか 大学生の頃に読んだ高橋悠治の著書を、古書で書い直している。再刊なり文庫化なりを待っていたが、まったくその気配がないためだ。 氏の著書のどこかに「フルートの音を、吹きはじめの音、持続音、減衰音などのパーツに分解し、それぞれを合成音声で作り出し、繋ぎ合わせて再構成しても同じフルートの音にはならない」という趣旨の文章があったような記憶があり、それを探してい... 2023.03.23 その他書籍紹介
書籍紹介 視覚支援は、支援の基本 昨日の続き。「構造化」はともかく「視覚支援」「絵カード」「AAC」なんて繋がりで原稿依頼がきたら、断るわけにはいかないですよね。どの項目も力を入れて書いたのですが、こと「視覚支援」については、特別支援教育に限らず、そもそも支援の基本である、というメッセージを込めました。 最近だと、ABAの話なんかが出るとすぐに「特定の手法を押し付けられる」みたいに過... 2023.03.22 書籍紹介活動報告
書籍紹介 特別支援教育の実践情報に寄稿 いつもお世話になっている明治図書の「特別支援教育の実践情報」。4/5月号の特集「基礎知識&注目ワード」で「構造化」「視覚支援」「絵カード」「AAC」についての解説を書かせていただきました。1ページの中のそれぞれの成立の背景、理論の概略、実際の活用方法について具体的に描くのは結構大変な事でした。まあ、なんとかやりきりましたが、さて。それにしても、自分以外の執... 2023.03.21 書籍紹介
書籍紹介 本を整理整頓すると、知りたくなかった事実に出会いますよね 来年度の事業に向けて、職場の作業環境を片付けをしているんですが。職場と自宅に散っている特別支援教育関連書籍や、そもそも特総研から戻ってきて開けることもできていない教材・教具のダンボール箱なんかを開けて、分類して、棚に収めてなんてことを仕事の合間にやっておりました。まあ、写真にあるような事態に気づいて、「あ、ああああー」ってことは起きますね。 ただ、良... 2023.03.19 書籍紹介
書籍紹介 実践みんなの特別支援教育:4月号ふろくは、なんと手帳! みなさん、書店で手に取られましたでしょうか?実践みんなの特別支援教育さんは、これまでにも4月号には何度もドロップレット・プロジェクト関連の付録をつけてくれている、大変変わったありがたい存在。今年の付録はなんと、井上先生と代表の連載をきっかけに誕生した「みんなのミニマム手帳」!(担当デザイナーさん命名。「みんミニ」と略してね!ってことで)紙面の都合でまるまる... 2023.03.17 書籍紹介活動報告
書籍紹介 生命は「対話」を求めている 「法治の獣」は長野に戻った4月に買った。正直「買おうかどうしようか」と迷ったが、表題作のいわゆる知性を持たないのに、あたかも罪と罰の概念を理解しているように振る舞う獣が、なぜそのように振る舞えるのか、という魅力的な設定には抗えず買った。昨年の年間ベストSFにも選ばれるほどの注目作となるとはその時は思いもしなかった。 正直、これをすんなり読めるのは、あ... 2023.03.13 書籍紹介
書籍紹介 増刷:「1人1台」端末で特別支援教育が変わる! 1年前に出た書籍「1人1台」端末で特別支援教育が変わる!が、増刷されたということで、2刷目を出版社様が送ってくださいました。全国の先生方の実践が、とても丁寧にまとめられている1冊。1年経ちましたが、変わらずお勧めです。 2023.03.06 書籍紹介活動報告
書籍紹介 連載最終回:実践みんなの特別支援教育3月号 紹介遅くなりました。敬愛する井上賞子先生と、楽しくやらせていただいていた連載もついに最終回。毎回、編集部のT郷さん、編集デザイン担当のF村さん、を加えた4人で楽しく誌面作りをさせていただきました(脱線を繰り返し、時間軸もあちこちにいく話題に、F村さんは地獄だったと思います!)。これまでにない面白い切り口、と言えば聞こえはいいが、ある意味大胆にすぎる切り口を... 2023.02.26 書籍紹介活動報告
書籍紹介 「絵で見て」に不思議な動き いや、一過性の物とは思うんですけどね。今週になってから、何故かこの記事が大変読まれておりまして、週の閲覧数が500を軽く超えてるんですね。で、当ブログの人気記事のトップに。あれ?と思ってAmzonの順位を見に行くと、学級経営で4位、障害児教育で27位。もうそろそろ発売から2年になろうとしている中、ありがたいことです。出版については今年は色々動きがありそうな... 2023.02.11 書籍紹介活動報告
書籍紹介 人間の実存、それ自体への攻撃 日本SFが誇る大傑作、雪風シリーズは以前にもちょっとブログで触れましたが、1984年に第一作「戦闘妖精・雪風」1999年に第二作「グッドラック」2009年に第三作「アンブロークンアロー」2022年に第四作「アグレッサーズ」と、毎回10年以上のブランクが空くシリーズなので、最新作を読む前に、復習のために全作再読しました。そして改めて、とんでもない作品だな、と... 2023.02.05 書籍紹介
書籍紹介 実践みんなの特別支援教育2月号 うっかり告知忘れていました。井上先生との連載も、残すところ後一回。今月号は、代表のこだわりのテーマ「そんな発表、本当に必要?」(意訳)。いろんな研修会で言っている「教員にとって授業の座りをよくするためだけの個人発表の連続は、待ちの時間が長すぎて、行動上の問題を誘発するだけ。所詮昭和型授業」という意見を、やんわりと楽しく示せたと思っています。代表と井上先生の... 2023.01.26 書籍紹介
書籍紹介 ことばの不自由な人をよく知る本 中川信子先生の新刊。裏表紙にDrops。紙面では、コミュニケーションシンボルの例として、DropTapと一緒に大きく取り上げていただいてます。 2023.01.23 書籍紹介
書籍紹介 冬に読んだ本1:「発達障害の人には世界がどう見えるのか」 2022年の夏に読んだ「科学から理解する自閉スペクトラム症の感覚世界」(著:井出正和)は、このブログでも紹介し、幸い多くの人に「買いました!」反応をいただきました。ASDの感覚の問題の実態について、臨床分野から最新の知見を踏まえて説明してくれていた本書は大変な力作だったので、井出氏の次の本はなかなか出ないだろうと思っていました。が、12月に結構あっさり出ま... 2023.01.16 書籍紹介
書籍紹介 11月29日:明星大学で講義#1 さて、岩手から戻って1日おいて火曜日。朝6時台の電車に乗って、東京に向かいました。魔法のプロジェクトで知り合って以来、仲良くさせていただいている佐々木敏幸先生の招聘で、明星大学で特別講義の機会をいただきました。佐々木先生については、以前にも書籍を紹介しましたね。自閉スペクトラム症のある子の「できる」をかなえる! 構造化のための支援ツール 個別編自閉スペクト... 2023.01.03 書籍紹介活動報告
書籍紹介 「黙って観る」なら、やっぱり佐野ちゃん 本当はこんなに実績のある先生を、いつまでも佐野「ちゃん」なんて呼んではいけないんですけど...。失礼お許しを。昨日の記事の続き。「実践情報」の特集は「アセスメント」代表は、重度重複障害のお子さんの観察の視点ということで、中邑賢龍先生たちの名著「黙って観るコミュニケーション」の考え方を端的に解説する文章を書かせてもらいました。この依頼が編集氏から来た時に「代... 2022.11.23 書籍紹介活動報告
書籍紹介 12月号が届いて気づくもうすぐ師走 今月発売の特別支援教育専門誌に、2誌原稿を書かせていただきました。 「実践みんなの特別支援教育」は井上先生との連載、絶好調。敬愛する川上康則先生にも読んでいただけているとの事で、これ以上ない喜び。そして、「特別支援教育の実践情報」の特集では、なんとなんと...(続く) 2022.11.22 書籍紹介活動報告
書籍紹介 障害者が真の力を発揮する、その理由 レビュー3回目。一応最終回。自分が「そして、よみがえる世界。」を読んだ時に、作者氏の視点が信頼できるな、と感じたのは、障害当事者がある場面である力を発揮できる理由を説明した箇所です(発売前なので、ぼやかした表現、すみません)。ステロタイプなフィクションでは、視覚を失った分、聴覚がとてつもなく敏感であるとか、その逆とかといった、能力を失った分、別の感覚が研ぎ... 2022.11.14 書籍紹介
書籍紹介 「そして、よみがえる世界。」の読みどころ 昨日に引き続き、西式豊氏のデビュー作「そして、よみがえる世界。」について。ご縁あって、幸運にもゲラの段階で読ませていただくことができました。SFの世界では、障害者が遠隔技術(や他のテクノロジー)を使い、身体的な限界を突破していく話は、それこそハインラインの「ウォルド」の昔から多数存在しています。かつて信州カンファでも語らせてもらった通り、かつては、そのよう... 2022.11.11 書籍紹介活動報告
書籍紹介 西式豊氏の「そして、よみがえる世界。」支援に関わる人には特にお薦めしたい、極上のエンターテイメント ミステリーファンはチェックしないわけにはいかない、第12回「アガサ・クリスティー賞大賞受賞作」3日ほど出張に出ていたので、今日手元に届きました。 カバー折り返しの紹介文を引用。医療テック企業、SNE社が開発した脳内インプラント<テレパス)によって、介助ロボットや仮想空間<Vバース>でのアバターの直接操作が可能となり、身体障害者の活動範囲が大幅に拡大し... 2022.11.10 書籍紹介