2021-05-11

その他

文章力について:その4_久生十蘭「予言」における人称の問題

久生十蘭には「予言」という傑作短編があります。この作品について、都筑道夫がこう解説しています。 「人称代名詞なしの一人称で、日本には珍しい近代怪談を書く、という離れ業をやって、みごとに成功している(中略)そんな苦労をなぜするか、という理由の主なるものは、語り手が透明になって、読者との距離がせばまり、臨場感が増すからだ」 「予言」は漫画化もされて...
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