ATACカンファレンス 2023 レポ1:支援技術をどのように子どもの学びにつなげるか?

まずは最初の出番は「支援技術をどのように子どもの学びにつなげるか?~長野県の取り組み~」
長野県では、支援技術を子どもたちに届けるために、どのような体制を組んでいるか、そして必要な研修をどう仕組んでいるか、について話させてもらいました。
おそらくシンプルに
ICT支援員でも、GIGAスクール端末担当でも、情報活用担当でもなく、
ATやICTを生活や学習に役立てるために、主に自立活動の視点から子供や担任をサポートする
「ICT活用推進担当」を専任で配置している長野県てすげえ、うらやましい。
という感想を抱いてくださった方が多いように思います。
実際、この施策はなかなかの英断であると思いますし、それを統括するために長野に戻った身として、やりがいのある2年弱でした。

よくあるICT推進委員会のような形態で、各学校から委員を集めて、実践を発表し合うだけでは(それ自体に価値がないとは思いませんが)なかなか明確な成果が上がらない事は、実施している自治体の「中の人」ほど感じていると思います。使われない実態把握チェックリスト、支援検討用フローチャート、実践事例集、実践データベース..etcのいかに多いことか。
自分もそういった委員会に指導者として関わらせていただく機会が結構あるので、その場が単なる「事例提供して終わり」の会にならないよう、必要な視点を提示しているつもりです。また、運営する教育委員会や教育センターの方々、各業務の主事さんたちと話すと、みなさん「本当はこうしたい」という思いを色々お持ちなことがわかります。

長野のやり方がベストとは言いませんが、さらに後2年この事業が続けば、かなりの成果がでると見込んでいます。その辺のコンサルテーションを長野でも他県でも引き続きできれば嬉しいな、と思っています。
ICT推進担当、という専任がいなくても、似たような基盤作りはどこの自治体でも可能、と自分は思っています。
そういう意味でもみなさん、ぜひこれをご活用ください
代表、無料で伺えます。

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