最後です。
本庄特別支援学校ではDropTapだけが使われていたわけでは、もちろんありません。ありがたいことにDropKitも使ってもらっていましたし、他のアプリもその子に合わせて適切に活用されていました。
内田先生が取材の方に、こんなことを話されているのが印象的でした。
「特別支援教育では、子どもが課題に取り組むのを適切にサポートすることもコミュニケーションです。だからDropKitで教材に取り組むことも、その子と教師の間の大事なコミュニケーションなんです」
コミュニケーション支援の本質をついた、鋭い言葉だと思います。
素晴らしい。
最後にわずかですが、直接サラ・ヘルリンガー氏にアクセシビリティの機能に関する要望を伝えたり、今後の開発について話す機会もいただき、光栄でした。
最後の最後に
「自分はAACについて学び、実際に役立つツール提供を志して、あっという間に30年以上が過ぎてしまいました」的なことを言ったら、サラ・ヘルリンガー氏がこう言ってくれました。
「でもこの仕事には、その30年を捧げる価値がありましたね」


