「夢みる宝石」は、まさに物語の結晶

スタージョンの大傑作が、ちくま文庫で新訳に。

タイトルや導入部から、よくあるファンタジーかと誤解されそうだが、そのメインアイディアは実はかっちりSF。
個性的で魅力的な登場人物たち。
連続する意外な展開。
時折り挿入される、理解し難い状況。
そして物語は怒涛のように予想もしない結末に着地する。
マイケル・コーニイやトム・リーミイ、さらにはジョン・ヴァーリィにも繋がるボーイ・ミーツ・ガール物の極北。
新訳は表紙も素敵なので、ぜひ手に取っていただきたい。

自分が持っている旧訳版は、この後一回表紙が変わってます。まあ、オリジナルの絵柄は今はちょっと厳しいですよね。
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