真面目にベストSFを5冊挙げてみる:海外古典編

第5位「人形つかい」ロバート・ A・ハインライン

ハインラインには、ガンダムの元ネタである「宇宙の戦士」「月は無慈悲な夜の女王」、ヒッッピーの聖典となった「異星の客」、日本で映画化までされた「夏への扉」と、山のように傑作があるが、自分は敢えてこの作品。

「アイオワ州に未確認飛行物体が着陸した。その調査におもむいた捜査官六名は行方不明になってしまった。そこで、秘密捜査官サムとその上司、そして赤毛の美人捜査官メアリは、真相究明のため現地に向かう。やがて、驚くべき事態が判明した。アイオワ州の住民のほとんどは、宇宙からやってきたナメクジ状の寄生生物にとりつかれていたのだ。人間を思いのままに操る恐るべき侵略者と戦うサムたちの活躍を描く、傑作冒険SF。」(早川書房の書籍紹介より引用)

「宇宙からやってきたナメクジ状の寄生生物」!
ってところで、良識ある皆さんは買うのを控える、この超絶アナクロ感。
しかし、地球外生命体による侵略、というテーマをバカにして読まないのは損。
宇宙人が来ました、戦いました、という単純な話ではなく「見えない寄生生物」との戦いで社会がどう変容するか、を描いているのがこの作品の本質。本当のSFの醍醐味がここにある。

「見えない敵」との戦い、というのはまさに現代のコロナ禍を思わせる事態で、しかもこの作品は終盤において、予言書かと思わせるような、2020年代との奇跡のシンクロを見せるのです。そういう意味でも、読むなら今。

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