その他

落日の国と二つの家

今年もまた、外出できないGWとなってしまった5月前半。ずっとポーランドのピアニスト、ハニャ・ラニの2ndアルバム「Home」を聴いていました。1stはピアノソロでしたが、2ndはリズム隊やストリングスに加えて、3分の1くらいは本人の歌まで入っている意欲作で、静謐な音楽なのに、妙に元気が出てくるポジティブさに溢れています。 ポーランドについては、音楽ど...
その他

NPOその6_編集後記

機関誌の編集後記、本来はその号の編集エピソードを書くべきでしょうが「drop」は特集記事なしの誌面構成なので、正直毎回書くべき「後記」はないんです。なので、2号からは「UIにまつわる雑感」を書いてます。 2号はポインティングデバイスについて3号は電子楽器のUIについて 世の中には奇特な人がいて、編集後記が面白いと言ってくれる方もいるので...
イベント

登壇します「特別支援教育のイノベーション ~3つの活動から未来の授業を考える~」

題名がいいですよねー。「特別支援教育のイノベーション」最初に聞かされていたタイトルは「特別支援教育を斬る!」という、安定の中邑先生節でしたけど。 というわけで、オンラインでの開催がすっかり定着したATAC。今回も代表は、中邑先生のお相手役で登壇させていただきます。一瞬たりとも緊張を途切れさせることが許されないATAC。なぜなら、当日どんな玉が...
書籍紹介

在庫復活してます

「絵で見てわかる! 視覚支援のカード・教材100」の在庫が復活しています。 これでお待たせせずに入手できるようになりました。アマゾンではカテゴリ内1位(学級運営や障害児教育、というようなジャンルですね)になっていることも多く、本当にありがたいことです。一時的な物にしても「ベストセラー」という文字は嬉しいですよね、そりゃ。 支援の一手段で...
活動報告

NPOその5_奴は連載陣の中で最弱…青木の巻

さて、dropの連載陣紹介の最終回。僭越ながらトリは私、代表です。信州カンファ2013で「身体感覚とロボット」という講義をやらせていただいたんですが、これが一部のコアな方に刺さったようで、そこそこ好評でした。「SFと障害観」シリーズとして再演に次ぐ再演を経て2019年のカンファ最終回で封印したわけですが、そのエッセンスの一部を反映しているのが、この連載。 ...
書籍紹介

「子どもの持っている価値体系」の尊重

え?読んでなかったの? ですよね...出遅れて品切れで、三刷でやっと入手しました。 「ゲーム・ネットの世界から離れられない子どもたち」 吉川徹 評判通りの素晴らしい本です。根本にゲームと(そこにのめり込んでしまう)子どもたちへの共感があり、その上での冷静な分析と現実的な提言の書。 後書きで書かれている「子どもの好みに介入する、嗜好...
その他

文章力について:その4_久生十蘭「予言」における人称の問題

久生十蘭には「予言」という傑作短編があります。この作品について、都筑道夫がこう解説しています。 「人称代名詞なしの一人称で、日本には珍しい近代怪談を書く、という離れ業をやって、みごとに成功している(中略)そんな苦労をなぜするか、という理由の主なるものは、語り手が透明になって、読者との距離がせばまり、臨場感が増すからだ」 「予言」は漫画化もされて...
その他

「できたらいいな」を「やってみた」_徳島県教育委員会_PBS実践事例集

なんといい言葉。徳島は県主導でポジティブな行動支援に取り組んでいます。 自分は奥田健次先生に「徳島の取り組みは、信州ABA研の、長野県の、お手本になるから見に行くべき」と言われて、そうなのか!と(単純だな、我ながら)、夜行バスと朝一の飛行機を乗り継ぎ、徳島県へ行って参加しました。それがH28年度の成果発表の時のことです。懐かしい。現場の先生方...
書籍紹介

ご紹介ありがとうございます

そうは言っても品薄はもうしばらく続くので、待ってくださっている方々には感謝しかありません。すでに購入された方には、ブログやSNSでお褒めの言葉をくださる方も多く、これまた感謝でいっぱいです。仙台に移住した杉浦電気社長は、短冊に「絵で見て購入者全員に一億円当たりますように」と書くことでしょう。嬉しい記事の一部を紹介します。FacebookやTwitterは限...
書籍紹介

増刷が決まりました_「絵で見てわかる! 視覚支援のカード・教材100」

なんと、発売から10日もたたずに増刷が決まりました。アマゾンでは早々に品切れで入荷待ち状態だったのですが、その後楽天などでも品切れになっていました。実店舗の書店さんでも売れ行きは好調で、出版社さんに「よく売れているよ」との声が届いているとのこと。 みなさん、本当にありがとうございます。なかなか買えずにお待たせしている方も多いわけですが、間も無く品不足...
書籍紹介

NPOその5_華麗な連載陣_竹内奏子氏の巻

今回学研から出していただいた新刊でも、その実力を遺憾無く発揮した、わが社が誇るデザイナー竹内さんですが、本業は養護教諭です。昔から「デザインの片手間に養護教諭をやっている」とか「教員はいつ辞めても大丈夫」とか失礼なイジりをされる竹内先生ですが、実は本職での評価も非常に高く、長野県の特別支援学校養護教諭の中心的存在として、なくてはならない人材です。 そ...
書籍紹介

ヒューリスティクスもアルゴリズムだ(理不尽な進化_増補改訂版より)

「理不尽な進化 増補新版」吉川浩満 ちくま文庫単行本刊行当時、うっかり図書館でかりて読んでしまい、これは買うべき本だったな、と思った一冊。文庫化を機に購入。連休後半、丁寧に再読しました。「心理学の読み物などではアルゴリズムとヒューリスティクスが二つの対照的な方法として紹介されることがある。(中略)実際には適応主義のヒューリスティクスはアルゴリズムの...
書籍紹介

NPOその4_奇矯な連載陣_本田祐介氏の巻

もう、ネスコプラズム、と言った方が通りが良いんじゃないかと思うくらいですね。信州カンファが終わると共に、特別支援学校教員の仕事も辞めてしまって、周囲をあっといわせた本田祐介氏。その素晴らしいデザインセンスと文章力を「drop」の連載でも発揮してもらっています。題して「再考:視覚支援」今の所、個人的ベストは連載2回目の原稿。これもらった時は、良い原稿もらえた...
イベント

「絵で見て」出版記念トークライブ、ご参加ありがとうございました。

基本ブログとFacebookだけでの告知にも関わらず、昨晩は80人以上の方にお集まりいただきました。およそ2時間、連載や出版に関わる話を中心に盛り上がりました。最も盛り上がったのは最終盤の「男子トイレ」の話でしたが、こういう事への気付きの共有がとても大事なのだな、と改めて感じました。 参加してくださった方々、改めてありがとうございました。最後...
その他

長野県での奥田健次先生のドキュメンタリー(NONFIX)の放送は明日、5月2日

1月に放映された奥田健次先生のドキュメンタリーは、前回に続いて非常に示唆的かつ刺激的な内容でした。関東圏で深夜の放送だったので、奥田先生の地元である長野県で観られなかったのが残念でした。長野放送で明日、昼に放送決定です。みなさん当日視聴&録画の用意は良いですね?
活動報告

NPOその3_異能の連載陣_杉浦徹氏の巻

写真も著者自ら撮影してもらっています。杉浦氏の写真も毎回一捻りが。 杉浦電機社長こと、東北福祉大・杉浦准教授に執筆いただいているのは、「デザイン文具と文具のデザイン」無類の文房具好きで知られる杉浦氏には、ここ20年くらいで大きく進化した文具のデザインについて、特別な支援が必要な子にとっての使い勝手の観点から語ってもらおうと思って企画した連載。 ...
活動報告

遠隔ボッチャの紹介記事

ドロップレット・プロジェクトは、昨年度から「遠隔ボッチャ」のプロジェクトを、複数の特別支援学校の先生方と共同で進めています。運営メンバーの中核の一人、近藤創先生が「はげみ」(日本肢体不自由児協会)の最新号でその活動の様子について執筆されています。とても読み応えのある記事で、活動がわかりやすく紹介されています。 「遠隔」と「ボッチャ」の組み合わ...
書籍紹介

NPOその2_最強の連載陣_井上賞子先生の巻

井上智さんの表紙を開くと、最初は井上賞子先生の「絵が描けない私の絵の支援」です。なんとも失礼なタイトルをこちらで指定させていただいたのですが、井上先生は快く応じて、毎回とても素敵な、まさに玉稿を提供してくれています。教師はなんでも得意なわけではありません。運動が苦手な教師もいます。絵が苦手な教師もいます。音楽が苦手な教師もいます。でも、教える技術は身に付け...
活動報告

NPOの活動について_その1_機関誌「drop」

この写真、初めて見た時は衝撃でした さて、すっかり新しいウェブサイトも定着したようで、毎日100人以上の方がコンスタントに来訪してくれています。ブログ記事も、新刊の発売や、奥田健次先生の講演会という話題があったおかげで、多くの方が読んでくれています。ありがとうございます。 少し落ち着いて来たので、ウェブサイトリニューアルのきっかけの一つでもある...
書籍紹介

新刊発売記念トークライブを開催します(終了しました)

なんだか作家気取りで調子に乗ってますねえ...。 とは言え、すでにお読みになった方からの評判も上々、Amazonの「障害児教育」のランキングで現在2位ということで、それなりに好意的に受け入れていただいているようです。 まあ、こんな機会は滅多にないので、著者3人のトークライブをやってみることにしました。司会はうらさん、こと山浦先生。 ...
書籍紹介

みなさんのお手元に届き始めました

このウェブサイトのリデザインを担当してくれた「ネスコプラズム」さんが、バナーまで作成してくれました 絵で見てわかる!視覚支援のカード・教材100が、フライング気味でそろそろみなさんのお手元に届き始めたようです。 幸い手に取ってくださった方からはボリュームがすごい、カラーが多くて綺麗、この値段でCD-ROMまで、等々、正直苦労した(出版社さんが無...
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画伯の知られざる仕事、またまたプチ更新

いっぱいあるんですよ、ホントに。 昨日またまたこっそりプチ更新しました。 この、頭がカレーになっている素頓狂なキャラは、通称「ナマステ君」。イエロー養護の学校祭でカレー店を開くことになった時に、画伯に依頼して描いてもらったものです。 エプロンに印刷して、1日200食のカレーを売りまくったのは楽しい思い出です。
書籍紹介

文章力について:その3_久生十蘭、たとえば「春雪」

久生十蘭は青空文庫にもたくさんの作品が収録されているので、読もうと思えばすぐに読める作家です。 自分が大好きな作品に「春雪」という掌編があります。これはこちらにも収録されていて、名短編としての評価は定着している言っていいでしょう。ポプラ社「百年文庫」56「祈」 ここに書かれている編集者の方の言葉は、十蘭という作家の特長をとてもうまく伝え...
書籍紹介

新刊:実物到着

著者分が届きました。原稿、ゲラの段階で何度も見た紙面ですが、実物の本になると感慨もひとしおです。 それにしても、本当に出るんですね。せっかくなので、何かオンラインイベントでもやろうか、と社長や画伯と話してます。
その他

奥田健次先生:第3回教育講演会は4月25日

「そいつのレコードコレクションを見れば、どんなやつか分かる」 by ポール・ウェラー  レコードってところが時代を感じさせるけど、名言ですね。 本棚も同様と昔は思ってましたが、仕事が同じだと持っている本は似通ってくるので、これだけでは「どんなやつ」かは分からないですね。先日、戯れに職場の書棚の一部を公開したら、予想外の所から反応があったので、別...
その他

うちの画伯の知られざる仕事(デザイン・更新)

ウェブサイトのリニューアルで、やりたかったことの一つが、ドロップレット・プロジェクトが誇る、デザイナー竹内の知られざる仕事の紹介。昨日ひっそり更新しまして、過去のデザインワークが追加されています。今後も適宜更新していくので、どうぞお楽しみに。
書籍紹介

文章力について:その2_都筑道夫と久生十蘭

すでに忘れた方も多いでしょうが、文章力の話の続きです。 久生十蘭、と言っても知っている方はもうかなり少なくなったことでしょう。夢野久作や小栗虫太郎などと並んで、定期的に再評価でブームが来る作家だったのですが、流石に没後60年を越え、話題になることは減りました。というか、そもそもこのような作家を再評価する舞台であった所謂サブカルが、文化的には消...
書籍紹介

新刊:ネット通販に書影が出てきました

『絵で見てわかる! 視覚支援のカード・教材100 - 自分で「できる! 」を楽しく増やす』の書影が、各種ネット通販に出る様になりました。 アマゾンのカテゴリーでは「学級運営」に入っているのが、正直自分たちらしくなくて、ちょっと笑ってしまいますが、「特別支援教育」よりは確かに「学級運営」寄りの内容かと思います。 ちなみに、青木や杉浦は表紙...
その他

または私はいかにして悩むのをやめて、PDFファイル名の自動化を行うようになったか

あ、うっかりまた題名を捻ってしまった。先日のこの記事に関しては、SNSで「そもそも小まめに手作業でやればどうってことない。1万件くらいなら、俺は一気にやるね」「読み取る時に、僕の賢いスキャナーが自動でやってくれるよん。代表君のはそういう機能ないの?」というような反応をいただいたが(一部誇張)。 ネットで検索して、論文を見つけては保存、というの...
その他

「謎マナー」は「たたり」と同じだ

「怒られる」ことを恐れて「怒られないように」行動する。いわゆるブラック校則などはそうやって、後々の不幸をちらつかせることで、行動をコントロールする。本来は集団の中で、他者との軋轢を生まないための最低限のルールだったはずが。 やれ名刺の渡し方も知らないようでは社会人として...やれ目上にご苦労様というな...やれオンライン会議では先に退出するな...
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