「差別を内包した日本社会への過剰適応」

一時期ほどには、笠井潔の文学評論以外の評論を追いきれなくなって久しい。
これも去年出た本だが、しっかり読み終えたのは最近。
この間に世界情勢はさらに悪化の一途を辿ってしまっている。
第2章は「あの事件」(最近関連映画も公開された)に触れている。
あの犯人の人物像を、タイトルの様に表現した笠井御大の相変わらずの鋭さにひれ伏す。
いわゆるインタビュー本なので、これまでの笠井潔の本を一切読んだことの無い方(が読むとは思えないが)にも、かなり読みやすいと思う。

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