井上智さんの表紙を開くと、最初は井上賞子先生の
「絵が描けない私の絵の支援」
です。
なんとも失礼なタイトルをこちらで指定させていただいたのですが、井上先生は快く応じて、毎回とても素敵な、まさに玉稿を提供してくれています。
教師はなんでも得意なわけではありません。運動が苦手な教師もいます。絵が苦手な教師もいます。音楽が苦手な教師もいます。
でも、教える技術は身に付けなくてはなりません。
自分が不得意なことを、どう教えるか。
こんな難しいテーマを軽やかに書ける人は、そうはいませんね。
井上先生の教室にお邪魔した時に、自分は絵が下手だと言っている井上先生が支援した子供たちの素晴らしい絵画作品の数々を見て
「いつか絶対にこの秘密を書いてもらおう」
と思ったのが連載企画の始まりです。
秘密はありませんでした。あったのは技術です。