2022年を振り返る

昨年に引き続き、今年もドロップレット・プロジェクトの1年を振り返ってみたいと思います。

1月
まずは新年早々、DropTapを公開することができました。
1年弱かけて準備してきた製品で、まさに「満を持して」の公開でした。
おかげさまで反響も大きく、今でもApp Store教育部門では常に上位にいます。
今年1年間、このインパクトを維持したまま活動できた事が、改めて大きな自信につながりました。

2月
2月はやはり「DropTapをGIGAスクール端末に無償提供します」でしょうね。
かなりの衝撃と称賛を持って受け止められました。
DropTapの普及のための活動展開として、あらかじめ考えていた戦略だったので、正直「してやったり」感がありました。12月31日現在DropTapはGIGAスクール端末に69万5千本インストールされています。

3月
著書に関する動きが多かった月です。
「1人1台」端末で特別支援教育が変わる! ―すぐに取り組め、役立つアイデア123が出版されました。
「監修」にも色々な関与のレベルがあって、自分が分担執筆した本にも残念ながら「これって本当に監修されてるんですか?」と言いたくなるような物があります。この本の監修は自分でも納得のいく関わり方をさせてもらいました。
更に、エデミテの増刷、楽々1の増刷など、ありがたいニュースが続きました。
以前にも書きましたが、画伯の絵が10年以上の年月を経ても、古くならない事は仲間ながら尊敬しています。15年前のデザインラインが現役感バリバリというのは、実に驚くべき事です。
そして「DropTapマニュアル」も発表できました。

4月
個人的な話で恐縮ですが、国立特別支援教育総合研究所を退職し、長野県の教員に戻りました。
同時に長野県特別支援学校ICT活用推進ブロックリーダー代表という長い肩書きの職務を拝命しました。
これまた同時に国立特別支援教育総合研究所の特任研究員にもなりました。
水面下で協力体制を整えてきた、コントロールバイオニクス社の「ニューロノード・トリロジー」が日本で販売開始になりました。
そして新たな活動「Drop-In」を開始しました。
Drop-Inを発表した時の反応は結構すごかったですね。
中でも「○法やめちゃうの?」という質問は多かったですね。

5月
DropNewsが開始されました。
ここまで書いてきて、マジで疲れてきました。
尋常じゃない活動量じゃないですか!我ながら!
DropNewsは登録人数1000人を目標に始めましたが、ネスコプラズム氏のおかげで大変な人気コンテンツになり、12月31日現在登録数は今日現在3388人になっています。

6月
スイッチ4ドロップの再販を開始しました。
再生産は見事に部品高騰と円安の影響を受けてしまい、やはりハードウェアビジネスをしている方々は大変だな、と改めて思いました。
徐々にリアル研修が戻ってきた時期でした。栃木や佐賀、福岡にお邪魔しました。

7月〜9月
昨年のこの時期はDropTalkに関する暗い話題が大ニュースでした。今年はそんな嫌な話は一切なく、ひたすら県内巡回と研修会講師をこなす忙しい夏でした。

10月
ドロップレット・プロジェクト自体の活動ではないですが、奥田健次先生のドキュメンタリーに関するブログ記事が一番読まれた月でした。長野県が奥田先生から頂いてきた、そして今も受けている恩恵の凄さとその真価が一般の方にも十分わかってもらえるようになるのは、多分再来年だと思います。そんなに先のことではありません。つくづく長野に戻ってきてよかったと思った月でした。
そして代表自身もびっくりしたのは、DropTap2.0の発表でした。
鈴木さん、最初はこんなに早く新ヴァージョンできるって言ってなかったじゃーん、凄すぎるよー、の秋。

11月
これは完全に代表個人の話ですが、西式豊氏の「そして、よみがえる世界。」が出版されました。
こういう監修をやらせていただくのは、間違いなく人生最初で最後ですが、ゲラを読ませて頂いている時間は、それはそれは幸せな時間でした。

12月
とにかく研修会講師とイベントがびっしりの12月でした。
この期間の活動はまだレポが終わってないので、これは新年に持ち越し、ということで。

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昨年、2021年のドロップレット・プロジェクトの活動はとても充実していました。
DropTalkという自社製品を失ったところから心機一転のスタートでしたが、蓋を開けてみれば、設立以来、最も充実した年になりました。
驚いたことに2022年は、それを超える内容になりました。
DropTalkが亡くなったからこそ、DropTapをGIGAスクール端末に69万5千本インストールするというこれまでと全く違うアプローチをすることができたのですから、本当に人生何が起こるかわかりません。少なくとも言えることは、一見大きな挫折や寄り道に見えても、そこから更に成長することができる、ということですね。
昨年書いたことの繰り返しになりますが、「今年の成果は、それ以前に取り組んできたことの結果」
です。昨年同様、今動いている「次の事」はここには一行も書いていません。
おそらくみなさんにまた「こんな事を準備していたのか!」と驚いてもらえると思っています。
来年のドロップレット・プロジェクトにもどうぞご期待ください。

それではみなさま、良いお年をお迎えください。

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