DropTap1周年!

去年の1月25日は、DropTapが発売開始された日です。
ドロップレット・プロジェクトの新たなAACプロダクトとして、
多くのみなさんに歓迎していただけたデビューでした。
おかげさまでこの1年で、なんと69万8千台のiPadにインストールされました。
そのほとんどはGIGAスクール端末への無償提供です。
子どもたちが持つ情報端末に、当たり前のようにコミュニケーションツール、視覚支援ツールが入っている、という夢を実現できたのは、応援してくださった皆様と、この難しい企画に一緒に取り組んでくれた、プログラマー・鈴木さん、デザイナー・ネスコプラズム氏、そして我らがイラストレーター・竹内さんのおかげです。
全員に、ありがとう。

1周年を記念して、プログラマー・鈴木さんからメッセージをいただきました。

DropTap開発担当の鈴木です。
DropTapをリリースしてから1年。開発に着手してからは2年ほどの月日が流れました。
あっという間であった気もしますし、「まだ1年か」という思いもあります。
天下のドロップレット・プロジェクトの企画とは言え、コミュニケーションアプリとしては後発。
「現場に必要なコミュニケーションアプリ」を1から組み立ていく作業は楽しくもありましたが、不安もありました。

後発ながらも皆さんに受け入れてもらえるのはどんなアプリか。
後発ならではの斬新なアイディア?他のアプリを凌ぐ高機能?
「そうではない。」

この結論には、当初から確信をもっていました。
私は肢体不自由特別支援学校に十数年勤めている教員です。
日頃から子ども達の支援に携わってきた者として、また、多くのICTが苦手な同僚をサポートしてきた者として、まず考えたかったのは「分かりやすい」ことでした。

もう一つは、「ドロップスを楽しめる」ということ。 この思いはシンボルライブラリに注ぎ込みました。ランダムピックアップなどはマニア向け機能・・・という話もありますが、ネスコさんにデザイン面のアドバイスをいただけたこともあり、見ているだけでも楽しいアプリになったと感じています。

そこに、支援機器研究の視点をもってアプリ開発をしている者の端くれとして、ログ機能やスイッチ対応などなど。

アカデミック版も含め驚くほど短期間で世に広まった要因は、やはりドロップレット・プロジェクトのこれまでの蓄積と魅力によるものと思いますが、そこに微力ながらお手伝いができたことを、とても嬉しく思っています。

Ver2まで突っ走ってきてしまったこともあり、現在はちょっと充電中ですが、今後も応援していただけると嬉しいです。

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