SFの話とRockの話は、冗談抜きで読んでもらえない記事の1位、2位なので、いっそのこと書かない方が良いんですが「ところがどっこい、読んでみると…。」なんて書いちゃったので…。
「時の他に敵なし」
掛け値無しに面白かったです。そこそこの長さなのと、とにかく忙しい時期にぶつかってしまったので、どうしても細切れに読み進めることになってしまいましたが、間違いなく傑作だと思います。
ただ、ここで使われているSF的ギミックは非常に特殊なので、おそらくSFファンにしか受け入れられない仕掛けでしょう。
むしろこの仕掛けを全否定するのはSFファンかもしれません。
そういう意味でもジャンル外のファンを獲得するのは難しい小説かもしれませんが、主人公の過去と、現在進行形の超過去(なんだそりゃ)が交互に描かれる構成がこれほど上手く効いている物語はそうそうないでしょう。そのためにはこの「反則ギリギリ」の大仕掛けは必要だったと言えます。
なにやら訳のわからない書籍紹介ですが、何か心の片隅に引っかかった方は、買って手元に置いておいて、いつか読むといいと思います。これ、絶対に重版とかかからないタイプの本でしょうからねえ。
本論には関係ありませんが、この本をきっかけに「ザンビアの宇宙計画」について知ることができました。これだけで十分面白いSFのネタになりそうですね。
The Afronauts、観て見たいです。