すっかりご報告が遅くなってしまいました。
ドロップレット・プロジェクトの提案が、一般財団法人トヨタ・モビリティ基金による「Mobility for ALL 2026」に採択されました。
「Mobility for ALL」は、障害の有無にかかわらず、誰もが移動を楽しみ、移動によって広がる新たな可能性に挑戦できる未来を目指すプロジェクトです。
今回、私たちは「『出かけたい』が、社会を変える」をテーマに、知的障害や発達障害のある子どもや成人の外出・移動を支援する企画に取り組みます。
この企画を内部ではProject DropAroundと呼んでいます。
先日リニューアルしたトップページにある、新たなアイコンがそれです。
今回のプロジェクトでは、DropTapを教室や家庭の中だけでなく、地域での買い物や公共交通機関の利用、友人との外出など、実際の生活場面で活用できるよう機能を拡張します。
外出には、行き先を決める、持ち物を準備する、時間を確認する、予定に沿って行動する、困ったときに助けを求める、到着を家族に知らせるなど、さまざまな力が必要です。
私たちは、テクノロジーを活用し、その経験を支える仕組みを作ることを目指します。
プロジェクトでは、DropTapに次のような機能を追加・改善していきます。
・外出の予定を一つずつ分かりやすく表示するガイド機能
・次の予定や出発時刻などを知らせるリマインド通知
・活動時間を視覚的に確認できるタイマー機能
・iPhoneやApple Watchへの通知・表示
外出中に何度もスマートフォンを取り出さなくても、Apple Watchで次の行動や時間を確認できるなど、本人にとって分かりやすく使いやすい支援のあり方を検討します。
この9月から、長野県をはじめとする複数の地域で、障害のある子どもや成人の方にご協力いただき、実証活動を進めます。
まずは、学校や施設内で予定を確認することや、近隣の店舗で買い物をすることなど、身近な活動から始めます。その後、本人やご家族の希望、生活環境、安全面などを踏まえながら、休日の外出や、少し離れた場所への移動にも挑戦していく予定です。
実証では、本人と一緒に行き先や予定を考え、DropTapを使って外出プランを作成します。外出中は、必要に応じて見守りスタッフが距離を置いて安全を確認しながら、本人がどこまで自分で予定を確認し、行動できるかを記録します。
GIGAスクール構想によって、障害のある子どもたちも、自分の学びや生活を支えるデジタル端末を持つようになりました。次の課題は、学校で使ってきた端末や支援方法を、卒業後を含めた地域での暮らしにどのようにつなげていくかだと考えています。「好きな映画を友達と見に行きたい」「自分一人で買い物をしたい」「推しのライブに参加したい」
そんな、一人ひとりの「出かけたい」という思いを、家族や支援者に連れて行ってもらうだけでなく、本人が計画し、選び、行動する経験につなげたいと考えています。
ドロップレット・プロジェクトの新たな取り組みを見守っていただけますと幸いです。
※「Mobility for ALL」については、トヨタ・モビリティ基金公式サイトをご覧ください。


